イベントレポート

2018年度 主なイベント

ロームフェア2018  2018年10月31日(水)・11月1日(木)

今年度のロームフェアが、10月31日、11月1日の二日間にわたり、同志社ローム記念館で開催された。
ローム株式会社の主催で開催されるこのフェアには、例年、多くの学生が来場し、館内が賑わう。ローム株式会社は、テレビやスマートフォンなどの電子機器から、自動車や産業機器、自然エネルギーの管理システムに至るまで、社会の中にあるさまざまな進化を支える「半導体」を作っている会社である。

ロームフェア2018の様子1


GFオープンテラスには、会社紹介パネルとアイデアコンテスト「ROHM OPEN HACK CHALLENGE 2018」に出場したローム記念館プロジェクト「Demiurge(デミウルゴス)」の成果物「iTobira(あいとびら)」も展示され、メンバーの学生が来場した一般学生との質疑と交流を行った。
劇場空間は、製品展示コーナーとなっており、アジア最大の最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2018」に出展された最新製品や、完全電気駆動の自動車レース「フォーミュラE」出場チームに提供されている製品、スマートフォンに使われる「世界最小クラスチップ抵抗器」などの世界一コーナーなどが設けられ、多種多様な最先端技術を紹介するブースが並んだ。
会場は、多くの来場者でにぎわったが、ローム株式会社スタッフによる熱心な説明に、興味深そうに耳を傾ける学生の姿が数多くみられた。

ロームフェア2018の様子2


この他、恒例のポップコーン・ドリンク無料配布コ―ナーには、長い行列ができるなど、盛況のうちに閉会した。
開催期間中の来場者数は2,812人であった。

同志社ローム記念館開設15周年記念フォーラム 2018年9月29日(土)

9月29日(土)、同志社ローム記念館オープン15周年記念フォーラムを開催した。2018年度同志社ローム記念館プロジェクトの中間報告会と同日開催で実施され、プロジェクトメンバーや関係者約130名が参加した。

同志社ローム記念館15周年記念フォーラムの様子1


はじめに、八田英二総長・理事長から、同志社ローム記念館開設15周年記念のお祝いのご挨拶として、日ごろからご支援をいただく企業・団体、関係者各位に謝辞を述べるとともに、「同志社ローム記念館は、次世代の情報化社会を担う優秀な人材育成を目指して、IT・情報メディアを活用したプロジェクトを行う、学生を主体とする学びの拠点である。また、法人共通施設として、大学、女子大学、国際中高の学生・生徒が利用できる、学校の枠を超えた学びの場でもある。今後ともさらに独創的で新規性の高いプロジェクト活動を行い、次世代を担う人物が育つことを大いに期待している」との言葉をいただいた。
同志社ローム記念館開設15周年記念フォーラムの様子2
同志社ローム記念館開設15周年記念フォーラムの様子3
記念講演では「VR2.0が変える身体と心」と題し、東京大学大学院情報理工学系研究科教授の廣瀬通孝先生にご講演いただいた。
講演では、第一に「VR技術の今」として、「バーチャルリアリティ」とは、コンピューターの中につくりだした空間の中に入り込み、そこでいろいろな体験をしようとする技術のことであり、ルーツは1989年の宇宙航空技術(1982年米空軍VCASS 1987年米航空宇宙局NASA)にある、とのお話があった。最初のVR誕生から29年が経過し、VR技術は第二世代に突入しつつある。その特色は、技術の世代交代により驚異的な高性能化と経費の低廉化(当初300万円した機器が今は数万円程度)が進んだこと、そして、第一世代では存在していなかった周辺技術(Web、全天周カメラ等)が登場したことにある。高い臨場感の映像をインタラクティブに体験する技術が整いつつあると説明された。

第二に「五感情報通信技術とVR」では、擬似触覚、五感相互作用ディスプレイで拡張満腹感を味わったり、草原などの大きな空間の移動を擬似体験できる最新技術の紹介があった。
第三の「体験すること」では、可視化技術の意味として頭で理解することと身体で理解することは違い、単なるシミュレーションの域を超えていることについての説明があった。例えば、医学の手術シミュレーターは、専門的な技術を教える優れた技術になるとされた。
第四の「時間と空間を超える」の中では、VRでなければできないものとして「臨場感通信」=テレプレゼンス(遠隔臨場感)があり、その技術が存在感と臨場感を体言できる新たなメディアになると予想された。簡易ロボットを活用する遠隔授業や仮想旅行などは、企業本来の業態を超える「破壊的イノベーション」を起す可能性があるという。
第五の「情動の誘発」では、人は自分が何者だと思うかでパフォーマンスが変わり、擬似成功体験を与えるVRトレーニングや拡張身体と心の関係など、VR技術が人間の心の関係にまで及ぶと説明された。

最後に、現在、主にゲームで活用されているVR技術は、次世代では「教育」と「訓練」の極めて効果的なツールとして大きく発展していくだろうとのお言葉で締めくくられた。

記念フォーラムの最後に、同志社ローム記念館運営委員会委員長・同志社大学副学長の横川隆一先生から、講師の廣瀬先生への謝辞と学生たちの中間報告の成功を期待して、閉会のご挨拶をいただき、盛会のうちに終了した。
同志社ローム記念館開設15周年記念フォーラムの様子4
同志社ローム記念館開設15周年記念フォーラムの様子5

ロームフェア2018プレイベント「エンジニア博-未来の仕事-」 2018年9月21日(金)

同志社ローム記念館開設15年記念事業のひとつとして、ロームフェア2018プレイベント「エンジニア博-未来の仕事-」を開催した。
このイベントは、同志社ローム記念館プロジェクトOP(Old Project-member)や本学卒業生を招き、企業におけるエンジニア、研究者、クリエーターなどの仕事内容や生活をテーマに、学部・学科、学年を問わず院生・学部生と先輩社会人との意見交換と交流の場を設けることを目的とした初めての試みだった。

エンジニア博の様子1


第一部の基調講演は劇場空間において、同志社ローム記念館プロジェクト参加学生、在校生、教職員約60名を前に、ローム株式会社の北條喜之氏(LSI本部複合電源LSI商品開発部課長・同志社大学工学部電子工学科1998年卒)と本学理工学部長の塚越一彦先生(化学システム創成工学科教授)からご講演をいただいた。

北條氏からは、「企業で活躍するエンジニア」の演題で、入社2年目に電源の先行技術開発を任されてからスタートした新技術開発の苦労話やエンジニアの苦悩と喜びについて、豊富な実体験に基づく貴重な話をお聞かせいただいた。
塚越先生からは、「大学教育とエンジニアリングへの道」の演題で、ご自分の学生時代、企業人時代、そして大学教員・研究者になってからの仕事と研究の視点や大切にしてきたことを丁寧にお話いただいた。「実験データが何よりも優先される」「疑問のポケットをたくさんつくる」「どんな切り口からでも入っていける」といった切り口で、自分の頭でとことん考えることの重要性を説かれ、学生にとって示唆に富む内容となった。
エンジニア博の様子2
エンジニア博の様子3
第二部は、企業で活躍する卒業生と在校生との交流ワークショップを実施した。
前半の劇場空間でのトークセッション「ご自慢エンジニアライフ」では、一人ひとりから自己紹介を兼ねて会社自慢と社内での仕事や失敗談などを自由に語っていただいた。
後半は、1階の多目的スペースに移り、卒業生が7つのグループに分かれた学生たちを順にまわりながら意見交換するラウンドテーブルをおこなった。
エンジニア博の様子4
エンジニア博の様子5
最後の第三部では、教職員食堂LIBREにおいて、教職員、卒業生、在校生がテーブルを囲んで交流を深めた。

【今回ご協力いただいた卒業生のみなさま】
澤 佐幸 氏(工学研究科電気工学専攻修了/オムロン株式会社)
小羽田諭孝氏(生命医科学部医工学科卒業/株式会社キュア・アップ)
乾 晃久 氏(文化情報学部文化情報学科卒業/情報通信関連企業)
鈴木直道 氏(理工学研究科応用化学専攻修了/日揮株式会社)
北村暁晴 氏(生命医科学研究科後期課程修了/日立造船株式会社)
里見 剛 氏(工学研究科数理環境科学専攻修了/ローム株式会社)